09.06.11:28
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09.26.22:29
SRI 怪奇事件特捜チーム「嗤う火だるま男」

「うっ何だ?これは・・・・。」
上の題字は実相寺昭雄によるもの
これは平成に蘇った「怪奇大作戦」だったのである。「怪奇大作戦」時代の昭和テイストを微かに持ちつつ、控え目なCG技術を駆使した点が気に入った。全く新しい可能性を秘めた円谷作品がここに誕生したのである。突然のBSフジの試験番組の登場に驚いた方も多かったはずだ。しかし残念ながら、このBSデジタル放送を知っている人は特オタ含めて、余りいないように思われる。
「ウルトラQ dark fantasy」で少しずっこけた円谷だったが、単発であるこの作品は「円谷映像」風味が加わった点が良かった。元々、「怪奇大作戦」は怪奇ものが得意な円谷映像社長の「円谷 粲」、いつも奇妙な後味を残すコダイ代表の鬼才「実相寺昭雄」、常に安定した作風の名シナリオライター「上原正三」の肌に合った作品だったからだ。今回の復活には円谷の可能性と三人の本気が伺えた。
円谷プロは「ウルトラQ」よりも人間ドラマ、犯罪心理ドラマを先に作れば良かったのだ。「怪奇」向きの人材は沢山いるだろうし、本気でやりたいクリエーターもいるはずだ。
新しいところでは「太田 愛」、「長谷川圭一」、「小中千昭」、「川上英幸」などが挙げられるだろう。「上原正三」、「市川森一」、「佐々木守」、「石堂淑朗」、「藤川桂介」などのオリジナルのベテランメンバーも健在だ。
今回の「嗤う火だるま男」は「怪奇大作戦」の「死神の子守唄」に似ている余韻を持つ物語だ。青年医師天田幸介が自動車事故によって全身火傷を負った妻を救うため、自ら「ひだるま男」となり事件を起こし、自分の病院に運び込まれる火傷患者の皮膚を移植していた。患者には人工皮膚を移植し名医とされたが、この人工皮膚は紫外線によってくすむと言う。天田の妻にはどうしても新鮮な皮膚が必要だった。犯人となる天田役は「宮川一朗太」、ナレーションには「田口トモロヲ」が当たっている。



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SRIのメンバーは三人、的矢所長の後輩であるアル中「山本所長」役には「寺田 農」、「郷田 健」役は「沢村一樹」、「片桐すず」役は「緒川たまき」が扮する。
この二人は「Xファイル」の「モルダー」と「スカリー」を意識したのだろうか、自分的には好感が持てる配役であった。二人の演技も過剰ではなく自然と流れているように感じた。

いずれにせよ特オタとしてはこの「SRI 怪奇事件特捜チーム」を注目していかなければいけない。SRIの今後の活躍に「期待は無限大」である。
脚本:上原正三 監督:服部光則
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沢村一樹
本名: 生年月日:昭和42年7月10日生 出身地:鹿児島県
緒川たまき
本名:佐川典子 生年月日:昭和47年2月11日生 出身地:広島県
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